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コラム

2018年06月18日

退去者発生!その時大家さんは?

不労所得で高収入を狙えるとして不動産投資の魅力が語られますが、不動産業も決して楽なことばかりではありません。退去者がでると解約手続きから部屋の清掃や修繕、入居募集など、様々な業務を一度に行わなければなりません。賃貸管理会社への委託内容により自分で行う仕事量は異なりますが、管理会社に良い仕事をしてもらうためにも全てお任せするのではなく、大家さん自らがその内容を知っておくことは大切です。

入居者から退去の連絡!突然の退去に慌てないために。

マンション経営やアパート経営は満室状態が続いていれば、あまり手間がかかりません。しかし、一度入居者が退去すると途端に大家さんは忙しくなります。特に2~3月は複数の退去が同時に発生する可能性に備え、心の準備をしておくべきでしょう。 人の移動が多い年度末は、退去者が多い一方部屋探しをしている人も多いので、優良な入居者を獲得するチャンスでもあります。空室期間は収入減に直結するので、早めの行動が肝心です。 退去が決まったら、まず部屋のリフォームやクリーニングと同時に、入居募集を開始します。ほとんどの大家さんは、これらの業務を賃貸管理会社へ依頼することとなると思いますが、ここで大切なのは物件の特徴や魅力を賃貸管理会社の担当者に理解してもらうことです。清掃が行き届いている、平均居住年数が長い、トラブルが少ないといったことは外部には分かりにくく賃料には反映されにくいですが、優良物件としてアピールできます。賃貸管理会社の担当者とは日頃から情報交換を行い、積極的に物件を紹介してもらえるよう働きかけをするのも一案です。また、「SNS映え」が流行していますが、ネットを利用した部屋探しが主流となっている今、「この部屋なら住みたい」と思わせる写真には入居申し込みが期待できます。このように、入居者獲得のため、家賃を下げる前に大家さんとしてできることもあるのです。

入居中のメンテナンスで退去を未然に防ぐ

退去を未然に防ぐために、大家さんができる対応策とは何でしょうか。賃貸契約は一般的に2年ですが、何度も更新している入居者向けに次も更新してもらえるようにサービスをする方法があります。例えば、キッチンやお風呂などの水周りは汚れがつきやすく掃除が大変な場所です。更新月が来る前に、水周りのハウスクリーニングをサービスしてはいかがでしょうか。また、防犯対策や利便性の強化など共用部の改善も有効でしょう。テレビモニター付きインターホンや宅配ボックスは入居者ニーズの高い設備です。

物件の近くにお住まいの大家さんなら、ぜひ物件の様子をこまめに見ておきましょう。清掃など建物管理を委託している場合でも、清掃が行き届いているかどうかをチェックできるのは大家さんだけです。入居者と近隣の間にトラブルは起きていないでしょうか。情報収集は大切です。 また、リフォーム会社、管理会社、仲介会社の営業担当は頼りになるパートナーです。信頼関係を築いておくことも忘れないようにしましょう。日々努力を続けることで、退去連絡がきても慌てずに対応することができます。

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