専門家コラム
2021年04月23日空室対策におすすめ!ファミリー向け賃貸のリフォームポイント
賃貸経営においては適宜、空室対策を実施していく必要があります。空室対策にもさまざまな方法がありますが、その一つとしてリフォームを検討しなければならないこともあるでしょう。本記事では、特にファミリー向け賃貸に絞って、空室対策としてのリフォームのポイントをご紹介していきます。
賃貸経営に欠かせない空室対策
賃貸経営においては多くの場合、収入のほとんどを家賃収入が占めているはずです。そのため、家賃収入をどれだけ多く得られるかが賃貸経営の重要なポイントとなります。この、家賃収入をできるだけ多く得るための方法として空室対策があります。
空室対策とは
空室対策は、賃貸物件で空室が生じないようにオーナーが行う対策のことです。これには、空室がある状態から入居者を集めるためのものや、入居者ができるだけ長く入居してもらうためのものまで、さまざまあります。実際のところ、賃貸経営に取り組むにあたってオーナーが実施する施策には、すべて空室対策といっても過言ではないでしょう。
空室対策は常に計画を更新していく必要がある
空室対策を考えるにあたり、重要なことは状況に応じて常に更新していく必要がある、ということです。というのも、賃貸物件は築年数が経過すると年々劣化していき、競合物件と比べて見劣りしやすくなってしまいます。そのとき、家賃を下げるのがいいのか、リフォームを実施するのがいいのかは、一概にどちらがいいのか正解はありません。競合物件の状況を見ながら、都度判断していかなければならないのです。
リフォームはターゲット絞り込みが重要
空室対策にもいろいろありますが、その中でもリフォームを実施すべきかどうか、という判断をしなければならないことも多いでしょう。リフォームするときには、具体的にどれくらの費用をかけて、どの箇所をリフォームするのか決めなければなりません。このとき、どのような工事を実施するかについては、事前に賃貸物件に入居してもらいたいターゲットを絞り込んだうえで、そのターゲットに合うリフォームを実施していくことが重要です。
ファミリー向け賃貸のリフォームポイント
賃貸物件のリフォームの際にはターゲットを絞り込むことが重要ですが、そのうち、特にファミリー向け賃貸のリフォームの場合は、以下3つのポイントを押さえておくと良いでしょう。
お子様のことを優先する
ファミリー向け賃貸の場合、入居者はお子様の環境を優先される方が多いです。具体的には学校までの距離や周辺に公園があるかどうか、といったことですが、こうした立地面はリフォームで対応できるものでもありません。一方、リフォームで対応できることもあります。
具体的には以下のようなものです。
・収納を多くする
・下の階や隣の部屋に音漏れしないようにする
・結露によるカビなどの対策を行い、健康に影響が及ばないようにする
収納を多くするリフォームについては、間仕切りを撤去したり追加したりといった工事が考えられるでしょう。また、音漏れや結露については、壁を厚くしたり、気密性・断熱性を高めるために窓を交換したりするなど、やや大掛かりな工事が多くなります。
水回りを重視する
水回りを重視するということです。特にキッチンを重視するご家庭が多いでしょう。昔ながらの壁付けキッチンであれば、対面式キッチンやアイランドキッチンへのリフォームを検討することで、家事に取り組みながら子供の様子を見ることができて便利です。
リモートワーク対策も効果的
新型コロナウイルスの蔓延により、リモートワークが増えたことで自宅の間取りについても、リモートワーク向けにリフォームすることで空室対策につながる可能性があります。
例えば、Wi-Fi環境を整えるといったことや、仕事のためのスペースを確保するといったことです。リモートワーク対策については、いつまで効果があるか不透明な部分はありますが、即効性は高いといえるでしょう。
・入居者募集時には写真も工夫しよう
ファミリー向けにターゲットを絞ったうえでリフォームを実施した後は、特にその部分を効果的に写した写真を使って入居者募集をするとよいでしょう。とはいえ、実際に入居者募集をするのはオーナーではなく不動産会社であるため、担当者にその旨をお願いすれば問題ありません。
まとめ
賃貸物件の空室対策の内、特にファミリー向け賃貸でリフォームする際のポイントについてご紹介しました。賃貸経営において空室対策は重要ですが、どこにどれだけの費用を投下するかというのは非常に難しい問題でもあります。その際に効果的なのが、しっかりターゲットを絞ったうえで、リフォームの計画を立てるということです。
ファミリー向け賃貸を所有されている方、あるいはこれから購入を検討されている方は、本記事の内容を参考にしていただけますと幸いです。