賃貸マンション経営に役立つ豆知識をお届け 賃貸経営コラム

コラム

2019年01月14日

最新データをチェック!賃貸入居者が求めている部屋・設備とは

ご所有マンションのターゲット層は今、どんな部屋や設備を望んでいるのでしょうか。最新の調査結果からその傾向を知り、新築・リニューアルにお役立てください。   ・これだけは備えておきたい、入居者が必須と考えている設備 ・「これは便利!」入居者の満足度が高い設備 ・どちらが選ばれている?人気の間取り・設備

これだけは備えておきたい、入居者が必須と考えている設備

下図は、賃貸入居者が「次に引っ越すときは(も)絶対欲しい設備」と回答した上位12項目です。実際に暮らして「これがあってよかった」という満足感と、不備による「これがあったらよかったのに」という不満・後悔も含んでいるといえます。住まい選びで入居者が注目することが予測されるので、上位の設備ほど賃貸マンションに備えておきたいものです。

全体のトップ3は「エアコン」「独立洗面台」「TVモニター付きインターホン」。2位の「独立洗面台」と5位の「追い炊き機能付き風呂」は、2人暮らしとファミリーの支持率は高いものの、一人暮らしには低いという違いがあります。「24時間ゴミ置き場」「浴室乾燥機」「無料インターネット」は前年度よりも高ポイントになっており、今後の必須設備予備軍となりそうです。 なお、一人暮らしを細分化すると下表の通りです。 次に引っ越す際に欲しい設備ひとりくらし

「これは便利!」入居者の満足度が高い設備

下図は、入居者が満足度を感じている設備の上位10項目で「必須条件とまではいえないが使ってみたら便利だった」など、付加価値を高く評価されている設備といえます。したがって、他のマンションと比較された際に、これらの設備が所有マンションの競争力を高めることが期待できます。反対に、ランク外の設備はもはや付いていて当然と思われているかも知れません。ライフスタイルは時代によって変わり、入居者が求める設備も変化します。流れに乗り遅れず、要・不要を見極めた迅速な対応が入居者アップのカギとなるでしょう。

どちらが選ばれている?人気の間取り・設備

ワンフロアvsメゾネット 住みたいのはどっち?(単身者編) 今度住み替えるなら、ロフト付きや室内が上下階に分かれているメゾネットよりも、ワンフロアの間取りを選びたい「ワンフロア派」は、単身者全体で約50%。特に学生は71.3%にもなっています。初めての一人暮らしでロフト付を選んでみたものの、実際に暮らしてみたら予想外に使いにくかったということかも知れません。

部屋の広さvsゆとりのバス・トイレ 重視するのはどっち?(単身者編) 6畳+3点ユニットの間取りと、4.5畳+バス・トイレ別の間取りのうち、次に住むならどちらを選びたいかの比較では、「4.5畳+バス・トイレ別」を支持する単身者が66.8%で、「6畳+3点ユニット派」の22.5%を大きく上回りました。中でも女性社会人の72.2%が、たとえ部屋が狭くなったとしてもトイレが独立している方を支持しています。

かつてワンルームマンションの主流だった3点ユニット式も、今や不人気ぶりが浮き彫りになっています。

和室ありvs洋室のみ 住みたいのはどっち?(2人・ファミリー編) 2DKのいずれか1室が和室の間取りと、洋室のみの間取りとでは、「洋室のみ派」が60.6%で「和室+洋室派」は24%に。ただし、子供がいるファミリーは和室派が33%と、全体結果よりも上回ります。小さい子供と家族並んで一緒に寝たり、子供の遊び場としてなど、和室の畳は意外と重宝されている一面も。内装リフォームの際には入居者層の傾向にマッチした検討が必要になりそうです。

また、リビング・ダイニングが縦に長い間取りと、リビング・ダイニングが横長の間取りの比較では、「縦長リビング派」の18.3%に対し「横長リビング派」が74.1%と圧倒的多数に。この傾向は2人暮らし・ファミリーに共通で、家族一緒に過ごすリビングルームの日当たりや居住性が重視されています。 今後の住み替えリビング   いかがでしたか。 これらの調査結果を、賃貸マンションの建設やリニューアル、リフォーム計画のご参考にされてはいかがでしょうか。  

関連コラムをもっと見る