プレキャストコンクリート部材の鉄道コンテナ輸送
プレキャストコンクリート部材は、製造工場(川越工場および千葉工場)から建設現場まで運搬する必要があります。従来は全てトラックで運搬していましたが、CO2排出量削減や「物流の2024年問題」を考慮し、2023年6月より、その運搬の一部に鉄道コンテナ利用を導入しました。
鉄道輸送は、深刻化するドライバー不足を補い、長距離輸送でコストメリットがあるだけでなく、トラックと比較してCO2排出量が非常に少ない輸送手段です。プレキャストコンクリート部材を鉄道で輸送するためには、サイズや重量をコンテナサイズに合わせて設計したり、ターミナル駅から建設地までの搬送ルート計画等が必要になりますが、より多くの部材をモーダルシフトできるように取り組んでいます。
鉄道輸送のメリット
- 輸送にかかる二酸化炭素排出量の削減
- 輸送コストの低減
- 工場からの出荷スケジュールが立てやすい。鉄道駅で数日間ストックできるため、出荷繁忙日の分散や、建設現場の工程に合わせた休日の出荷作業を軽減
- トラックの長距離輸送ドライバーの負担を軽減
鉄道コンテナ輸送の実績
建設地 | 愛知県東海市 | 広島県呉市 | 滋賀県高島市 | |
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輸送距離 | 工場→作業所 (トラック直送) |
375km | 881km | 500km |
工場→新座貨物駅 (トラック) |
15km | |||
新座貨物駅→作業所最寄駅 (JR貨物) |
383km | 902km | 529km | |
作業所最寄駅→作業所 (トラック) |
18km | 25km | 57km | |
運搬部材 | 階段板ほか 130m3 |
階段板ほか 46m3 |
階段板・バルコニー板ほか 53m3 |
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CO2排出量削減率 | 66% | 72% | 59% |
取材記事