PROJECT01歴史と先進性を
両立する、
時代と
街に寄り添う
住まい

このプロジェクトを担う社員たち

皇居の北、山手線内に位置し、数々の名勝と緑豊かな市街地、そして多くの文化・教育施設を持つ東京都文京区。歴史と格式を併せ持ったこの街に、高齢者が安心して暮らせる老人ホームを建設するというプロジェクトが立ち上がった。この土地が持つ独特の情緒を壊さず、それでいて入居者の快適な生活を支える先進性を兼ね備えた住環境をつくる。一見すると相反するようなこれらの条件を満たす建物をつくり上げるため、大成ユーレックのメンバーが躍動する。

仕事の相関図

気になる職種を選択して、このプロジェクトでどのような役割を担っているのかご確認ください。

  • 運営会社
  • 事業主
  • 設計事務所
    (デザイン監修)
  • 営業
  • 専門工事業者

プロローグ

伝統と文化が佇む街に
至高な終の棲家を建設する

高齢化社会が進む日本において、年齢を重ねてもなお安心して暮らしていける住環境をつくることは喫緊の課題であり、また社会的意義も非常に高いプロジェクトである。このプロジェクトにおいて大成ユーレックは、持ち前の高い技術力と品質を評価され、事業主さまからの指名発注を受けた。そこで設計部門で25年のキャリアを持つ神部を中心として、大型物件に対する経験が豊富な佐々木を建築、佐藤を設備の施工管理担当として配置。そこに事務担当として星を加え、プロジェクトチームを結成した。設計・施工・事務が一体となり、地域と社会のニーズを満たす物件の建設がスタートしたのである。目指したのは、東京都文京区という歴史ある街が持つ情緒を残しつつも、そこに住まう人々にとって最上の安心と快適を届けることができる先進性を兼ね備えた住環境をつくること。それぞれの仕事に対する想い、そして建物にのせて人々に届けたい願いが、カタチとなっていく。

課題解決

大名屋敷跡に佇む
伝統と文化に配慮した住宅づくり

プロジェクトの進行に際して課題となったのは、東京大学弥生門正面という立地での施工だった。旧水戸藩屋敷跡であり東京大学弥生門正面という場所で建設工事を行うことは、文化財の保護や交通規制などから、警察や行政の許可と近隣住民の理解が必要不可欠であった。佐々木は「安全対策と建設計画を完璧に練り上げ、何度も協議を重ねることで、やっとプロジェクトを進行させることができるようになった」と当時を振り返る。また工法に関しても、あえて得意とするPC工法を用いず、一般道路を一時的に借用しながら工事を行うことができるRC工法を採用することによって、限られた空間の中でも建設を進めていくことを可能にしたのである。現場の状況や人々の状況に合わせて、柔軟に計画を立て、それを進行していけるのも、大成ユーレックならではの強みだ。幅広い知識と経験を持った各メンバーが、互いに協力しあいながら、最適解を模索する姿勢を常に持っているからこそ、こうした動きが実現できるのである。

やりがい

長く残っていく建物だからこそ
一切の妥協を許さない

建設工事が進み出してからも、さまざまな課題と直面する場面は少なくなかった。着工時に行う起工式では、星が主導となって企画運営を行った。「こうした祭典を滞りなく行うことも、お客さまや地域住民からの評価を高める重要な要素になるのです」と語る星。大きなプロジェクトであるがゆえ、関係する人の数も膨大になり、祭典規模も拡大したが、これらを見事にやり遂げた。また設計・デザインに関しては、コンセプトである「弥生(いやおい)の棲家」を体現するため、場合によっては一度つくった箇所を再度つくり直すこともあったという。「図面の上で描くイメージと、実際に建てた建物のイメージが必ずしも一致するとは限らない」と語るのは、設計を担当した神部。しかし、こうした困難の中でも「良いものをつくりたい」という自分自身に対するプライドが、妥協することを許さなかった。こうした弛まぬ努力の先にこそお客さまの感謝の声、そして入居者の笑顔があり、それがこの仕事ならではのやりがいへと繋がっている。

想い

願うのは、入居者全員の
「ここに住んで良かった」

高齢化が進む現代社会において、老人ホームのような施設の必要性は今後ますます高くなり、人々がそこに求める要素もより上質なものになっていくことが予想される。本プロジェクトで建設した「ホスピタルメント文京弥生」は、そうした次の時代の足掛かり的な存在として、末永く残っていく建物になってもらいたいという願いが込められている。また、「住まわれる方の最後の棲家となる可能性があるからこそ、ここを選んで良かったと心から思ってもらえるようにしたかった」というのは、プロジェクトメンバー全員の共通の想いだ。選びたいと思える建物、そして選んで良かったと思える建物。この両方を満たすためには、外観から内装、ありとあらゆる細部にまでこだわり抜く必要がある。これが実現できたのも、メンバー一人ひとりの建物に対する熱い想いがあったからこそと言えるだろう。「ホスピタルメント文京弥生」に入居され、新しい人生の第一歩を踏み出した人も数多い。建物と地域の発展を、これからも見守っていきたい。

PROJECT FLOW

  • 2017.6 ─計画開始
    事業主さまからの指名発注で計画がスタート
  • 2017.12 ─本工事
    着工
    新築工事における土地整備から躯体工事まですべてを担当
  • 2019.3 ─竣工
    すべての工事を完了し、事業主さまへ引き渡し
  • 2019.4 ─入居開始
    ホスピタルメント文京弥生として、入居者の募集を開始

新たな仲間へのメッセージ

大成ユーレックならではの強みであるPC工法と、従来からあるRC工法。その両方の建築に携わっていけるのは、当社ならではの仕事の奥深さであり、より密度の濃い自己成長を実現させるチャンスでもあります。本プロジェクトのような、社会的意義の高い案件にもたくさん携われるので、大きなやりがいを感じながら仕事に取り組んでいけるのも魅力の一つ。必要なのは、建築が好きだという想いだけです。ぜひ一緒に頑張っていきましょう。

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