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コラム

2016年08月30日

アパート経営のパートナー、管理会社の選び方

アパート経営の成功の鍵のひとつに不動産管理会社の選定があります。もちろん建物の企画も大切ですが、アパート経営はアパートが完成してからが本番です。収入と支出のバランスがとれるように募集や入居管理、建物管理に目を配っていく必要があります。そこで重要なのが不動産管理会社の役割です。管理会社はどこでも同じと考えている人も、今一度、管理業務についてのポイントを確認してみましょう。

アパート経営に必要な不動産管理会社の業務は

不動産管理会社はどのようなサポートを提供しているのでしょうか。不動産管理会社の業務は多岐に渡っていますが、主には建物管理業務と入居者管理業務があります。建物の管理のみ行う会社もあれば、入居者管理をメインに行う会社もあります。建物、入居者管理両方提供している会社もあります。 建物管理業務としては、ゴミ置き場や共用廊下の日常清掃、電球などの消耗品交換、設備点検、外壁や屋根の修繕計画の提案や修繕工事の手配などがあります。アパートの維持管理がメインとなり、日勤管理または巡回管理の管理員を派遣します。 一方で入居管理業務としては入居者の募集から契約業務、退去時の処理、入居者のクレーム対応があります。家賃管理において滞納が発生した場合の督促業務を行うこともあります。 さらにはサブリース(建物一括借上げ)制度があります。入居管理から建物管理まで全てを不動産管理会社に任せるプランになりますが、会社によって借上げ期間や条件が異なり、手数料も多めに必要なので慎重に検討した方が良いでしょう。 建物、入居者管理いずれにおいても、オーナーにとっては心強いパートナーとなりますが、オーナーは自分の財産を共に管理してもらうことになりますので、慎重に選びたいところです。長い目でみると不動産管理会社の働きひとつでアパート経営の収支に大きな違いが生まれます。

不動産管理会社をどのように選べばよいのか

アパートの規模、立地や間取り、経営者であるオーナーの賃貸経営経験や経営にかけられる時間的な余裕、オーナーそれぞれの考え方によって不動産管理会社の選び方は異なるでしょう。賃貸管理をある程度自分でできるオーナーは入居募集のみを不動産管理会社に委託するでしょうし、賃貸経営に専念できないオーナーや物件と自宅が離れていたり初心者のオーナーは不動産管理会社のノウハウに頼りたいと考えることもあるでしょう。不動産管理会社側も地元密着型、支店を全国に展開する大手の管理会社などそれぞれの強みや得意分野があります。 まず自分にとってどのようなサービスが必要かを明確にした上で選定にとりかかるとよいでしょう。

その上で不動産管理会社の評判を確認したり、自ら管理会社を訪問し担当者と話をしてみましょう。担当者が信頼できそうかなども判断する上で大切です。なぜなら、高い入居率を維持するためには、普段から入居者のクレームに迅速に対応している事や、物件のセールスポイントを担当者が良く理解していることも重要になってくるからです。 不動産管理会社と契約を結ぶ際には契約書をしっかり確認し、短期契約から様子をみるという方法も検討しましょう。

不動産管理会社と二人三脚でアパート経営を成功に導くために

所有するアパート経営を成功させるためには、不動産管理会社との良好な関係を保ちつつも、コストについて目を配る必要があります。不動産管理会社へ支払う報酬も経営の数字に反映されますので、安易な妥協は避けましょう。自分のニーズに合っていると思って選定した不動産管理会社でも、「担当者が代わったとたんに満足なサービスが受けられなくなった」ということもあり得ます。さらに、いくら不動産管理会社のサービス満足度が高かったとしても、オーナーが自らの経営方針を明確にしなければ賃貸経営は成功しません。実際に依頼後の費用対効果を見た上で、必要のないサービスは外す、一方で必要なサービスを追加する、など状況に応じて柔軟に対応することも大切です。不動産管理会社任せだけではいけないということを常に念頭におくことも、重要なポイントといえるでしょう。

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