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コラム

2016年10月31日

駐車場経営VS賃貸マンション経営 人気の土地活用方法を比較

土地活用の代表的な方法として、駐車場経営と賃貸マンション経営の2つが挙げられます。この2つは特徴が異なるので、善し悪しではなく、土地活用の目的や、ご自身のスタイルに合わせて選べば良いかと思います。今回は、駐車場経営と賃貸マンション経営の向き不向きについて、3つの視点からご紹介します。

手軽に始めたい場合や活用法を変更する可能性がある場合

土地を所有しており、あまり手間をかけずに行いたい場合は、駐車場経営の方が向いているでしょう。駐車場経営は、建物を建てる必要がなく、整地をして車止めを置くなどすれば、すぐに始めることが可能です。大きな借金をする必要もありません。また、一旦賃貸経営を始めた後でも、その土地に自宅や事業用の建物を建設したり、売却して現金化するなど、土地の活用方法を変更する可能性がある場合についても、駐車場経営が向いています。賃貸用のマンションやアパートを建ててしまうと、他の活用方法に変更するためには、賃借人との借家契約の解消や建物の取り壊しなどの対応が必要になりますので大変です。賃貸駐車場であれば居住用の賃貸借契約ではありませんので、契約の解消も比較的簡単ですし、建物を壊す必要もありません。駐車場経営のメリットは、投資資金がほとんど必要なく手軽に始められ、すぐに止められることです。

安定した賃料を継続的に得たい場合

長期にわたる安定収入を賃貸経営の目的とする場合はどうでしょう? 長期間安定した賃料収入を得るためには、契約が継続され、かつ賃料が一定である必要があります。そのためには、駐車場とマンションのどちらの場合も、いかに長期間借りてもらえるかがポイントになるでしょう。駐車場は、住宅街などで固定客が見つかれば長期間借りてもらえ、賃貸マンション経営であれば駅から近いなど利便性が高い立地が確保できれば長期間住んでもらえることでしょう。つまり、安定収入確保が目的の場合は、駐車場経営かマンション経営かが問題なのではなく、立地が問題ということになります。ただし、賃貸収入は、建物を建てて不動産の価値を上げている分、賃貸マンションの方が大きくなります。

相続税対策が目的の場合

相続税対策を目的としている場合は、どちらが向いているでしょう? 一般的な相続税対策のポイントは、持っている財産の評価額をいかに下げられるかということです。現金で持っているとその金額がそのまま課税対象となりますが、不動産として持つことによって、土地は路線価、建物は固定資産税評価額での評価に変わります。路線価や固定資産税評価額は時価よりも低く設定される場合がほとんどですので、現金を不動産に換えるだけでも節税につながります。また、人に貸すことによって借地権や借家権評価額分を評価額から控除できるという節税効果もあります。ところで、駐車場と賃貸マンションではどちらが高い節税効果を見込めるのでしょう?多くの場合、賃貸マンション経営の方が節税効果は高くなるでしょう。理由は2つあります。1つ目は、どちらも小規模宅地等の特例の適用になる可能性はありますが、青空駐車場は建築物がないため適用対象外となることです。2つ目はマンション建設のための借入金については債務控除できるため節税効果が大きくなることです。   こちらのページで賃貸マンション経営と税金について詳しく解説しています。

自分の性格や土地のタイプを考慮して決める

駐車場経営にするか賃貸マンション経営にするかは、活用目的によって向き不向きが変わりますが、活用目的だけでなく、オーナーの性格や土地のタイプも考慮しましょう。移り気な性格のオーナーであれば、まずは駐車場経営で様子を見たほうが良いかと思います。 立地や土地の形状がマンション向きなら賃貸マンションを建てるほうが最大限に土地の価値を引き出せるでしょう。 大成ユーレックでは土地活用無料シミュレーションサービスを行っています。土地診断のみも承ります。詳細はこちらのページをご覧ください。

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